9巻10号

2010年10月25日発行

オンラインISSN 1347-4448,印刷版ISSN 1348-5504
発行 特定非営利活動法人グローバルビジネスリサーチセンター(GBRC)

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< 査読つき研究論文 >(オープンアクセス)

LCD産業における日本メーカーの地位低下に関する研究―G4投資に対する日本メーカーの投資判断を中心に

佐藤治, 藤村修三

pp. 693-740

LCD産業は技術革新を通した経済的価値の創出という日本政府や日本企業が目指すビジョンの手本となる産業であるが、韓国・台湾メーカーの参入により、日本メーカーのシェアは急速に低下してしまった。このような事態に陥ったのは、それまでイノベーターであり続けた日本メーカーが第4世代において積極的な設備投資を行わなかったことがきっかけとなっている。第4世代の投資判断時点では、目標市場は拡大することが予想されており、技術的不確実性もきわめて小さな状況であったが、日本メーカーは積極的な投資を行わなかった。その背景には、日本メーカーがTFT-LCD産業を創出し、発展させていく過程で蓄積した赤字があった。
キーワード:LCD、第4世代、技術の不確実性

佐藤治, 藤村修三 (2010) 「LCD産業における日本メーカーの地位低下に関する研究―G4投資に対する日本メーカーの投資判断を中心に」『赤門マネジメント・レビュー』 9(10), 693-740. http://www.gbrc.jp/journal/amr/AMR9-10.html

PDFファイル AMR9-10-1.pdf (530KB)
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< 経営学輪講 >

経済成長の進化モデル―経営学輪講Nelson and Winter (1982), Chapters 8, 9

若林隆久, 岡本伊織, 氷熊大輝

pp. 741-760

新古典派成長理論は経済成長の重要な要因である技術変化をうまく取り扱えていないことを指摘し、進化的アプローチに基づいたシミュレーション・モデルを構築する。各企業が生産コスト低減のためのイノベーションを行うモデルはSolow (1957) が利用した米国のマクロデータによく似た時系列データを生成する。経済成長の進化モデルは、(A) 企業の意思決定についての実証研究と整合的であり、(B) 技術変化についてのミクロレベルの知見に整合的であると同時に、(C) マクロレベルの経済全体の振る舞いを説明できるという点で新古典派のモデルよりも優れている。

若林隆久, 岡本伊織, 氷熊大輝 (2010) 「経済成長の進化モデル―経営学輪講Nelson and Winter (1982), Chapters 8, 9」『赤門マネジメント・レビュー』 9(10), 741-760. http://www.gbrc.jp/journal/amr/AMR9-10.html

PDFファイル AMR9-10-2.pdf (131KB)
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< ものづくり紀行 第四十八回 >

タイ・オオタテクノパークで胎動する中小企業―オオタテクノパークにおける海外進出支援の貢献と課題

浜松翔平, 浜松竜司

pp. 761-782

浜松翔平, 浜松竜司 (2010) 「タイ・オオタテクノパークで胎動する中小企業―オオタテクノパークにおける海外進出支援の貢献と課題」『赤門マネジメント・レビュー』 9(10), 761-782. http://www.gbrc.jp/journal/amr/AMR9-10.html

PDFファイル AMR9-10-3.pdf (476KB)
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