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今週のABAS新刊Wada, T. (2015). Mottainai innovation.
新生ABASは、隔週刊で論文をリリースしています。「ABASの日本語サイト」からダウンロード可能です。http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/------------------------------------------------------------------------Wada, T. (2015).Mottainai innovation.Annals of Business Administrative Science, 14.doi: 10.7880/abas.14.52(forthcoming).Download (Available online November 23, 2014) 現在のビジネスで副産的に生じるが、利用方法の見つかっていない廃棄物を原材
料化できれば、原材料費がタダになるだけではなく、今まで支払ってきた廃棄コ
ストも削減できる。しかし、廃棄物すなわち「資源ではない」という認識は、組
織的な学習の結果であり、まずそれをアンラーニングする必要がある。また、廃
棄物の資源化のための開発活動は、Penrose (1995)が指摘するようなゴールが見えた計画的なプロセスとはかけ離れたものであり、なんとしても資源化するとい
う大きなガイドラインのみ設定され、そのもとで短期的な成果が出なくても忍耐
強く試行錯誤する計画的創発開発プロセスと考えられる。本稿では、廃棄物を活
用する技術の開発、市場化に成功した事例として、焼津水産化学工業株式会社
(Yaizu Suisankagaku Industry: YSK)の「N-アセチルグルコサミン
(N-acetylglucosamine: NAG)」の開発プロセスを紹介する。YSKの事例において
は、(1) 物質の価値を最大限引き出そうとするmottainai精神が、アンラーニン
グのための大きな原動力になる、(2)短期的な成果が出なくてもあきらめず取り組む、未来傾斜原理が、廃棄物の資源化を成功へと導いており、mottainaiinnovationというべきものであった。------------------------------------------------------------------------とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイトJ-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/ またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用できる世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)、ProQuest (有料)にも
逐次収録されて、全文ダウンロード可能です。
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