GBRCニュース   2020.04.27

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『赤門マネジメント・レビュー』Vol.19, No.2 発行!!
 

AMRのツイッターアカウント http://twitter.com/akamonmr

 

『赤門マネジメント・レビュー』(AMR)は、第16巻からJ-STAGEに全面移行し、

偶数月25日発行のオープン・アクセスの隔月刊誌に生まれ変わりました。

昨年末からJ-STAGEも新画面インターフェースに切り替わっております。

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/amr/-char/ja/

同時に、隔月刊化にともない、早期公開も始めました。

J-STAGEの「早期公開」(Advance Publication)は、巻・号・ページ等の書誌情報

が未確定の論文を公開できる機能です。早期公開版も本公開版も同じDOIが付与

され、同一の論文として扱われ、Google Scholarにもデータが提供されます。

早期公開された論文は2ヶ月に1号のペースでまとめて、巻・号・ページ等を

確定してからJ-STAGEで本公開されます。

 

ということで、425日に、

『赤門マネジメント・レビュー』(AMR) Vol.19, No.2が発行されました。

 

バックナンバー検索が便利な

http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html

も、まだ生きています。

 

目次は下記の通りです。もちろん、すべて無料コンテンツです。

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<査読つき研究論文>

益民

「実践の設計による制度ロジックと実践との緩やかな結合:

 信用金庫による信用補完制度の利用に対する実証分析」

pp.35-54

https://doi.org/10.14955/amr.0191119a

 

異なるイデオロギーと価値観はどのように特定の実践の中に共存し、コンフリク

トし、相互補完しているか。この問題に対して、本研究は制度ロジックと実践と

いう理論的フレームワークに基づいて探求する。本研究は制度ロジックと実践と

の関係に関する異なる理論的想定を融合させることで、実践に付与された意味を

解釈するに当たって、実践の設計に関わる制度ロジックの役割を強調する。国と

信用金庫それぞれが信用補完制度に付与した意味を定量分析することを通じて、

本研究は実践の設計に関わる制度ロジックと実践の取り入れに関わる制度ロジッ

クが実践に付与した異なる意味が同じ基準で測れないが、実践の設計を通じて前

者の制度ロジックが後者の制度ロジックに制約を加えていることを主張する。本

研究は歴史的と広い文化的コンテキストにおける異なるタイプの制度ロジックを

同時に考慮に入れるフレームワークを構築した。

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<ものづくり紀行>

簗田 , 田路 則子

「東欧リトアニアのスタートアップ・エコシステム:

 Tech-Startup を中心に」

pp.55-76

https://doi.org/10.14955/amr.0200201a

 

東欧バルト三国のひとつリトアニアでは、若者によるスタートアップの設立が活

発である。特にIT関連スタートアップの起業が活発で、都市部のコ・ワーキング

スペースや大学内に設けられた起業スペースなどは若い企業家の活気が溢れてい

る。このような活況は産学官が連携したスタートアップ・エコシステムに支えら

れている。また、近年では外国人起業家や外国人投資家も増加し、スタートアッ

プ・エコシステムはグローバル化しつつある。加えて、大都市の中心的大学では

起業家教育が行われており、スキルアップを目指す現役ビジネスマンに混ざって

多くの学生がビジネス・スキルを学んでいる。このようなリトアニアのスタート

アップ・エコシステムは、同じバルト三国のエストニアや北欧のスウェーデンを

参考としたものであるが、大学内インキュベーション施設や起業家教育の取組み

には目を見張るものがあり、日本の産学官の各主体が参考にできることも多い。

また、起業家やスタートアップ・エコシステムの各主体がグローバル化している

点も、日本は参考にできるだろう。そこで本稿では、リトアニアのスタートアッ

プ・エコシステムと、代表的なスタートアップ企業について紹介し、日本が参考

にすべき点についても明らかにしたい。

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