GBRCニュース   2011.01.24

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『赤門マネジメント・レビュー』 Vol.9, No.12 発行!!

 
お待たせいたしました。
『赤門マネジメント・レビュー』(AMR) Vol.9, No.12が発行されました。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html
 
AMR9巻は総ページ数が936にもなりました。
AMR2010年の総ページビュー数は49,357でした。
 
「研究会報告」は無料コンテンツです。
それ以外の有料コンテンツは、GBRC非会員の方は、オンライン書店「booknest
http://www.booknest.jp/search?srs=17&sw=s&pg=1&so=red
より冊子にてお求めいただけますが、GBRC会員、サイト・ライセンス契約校
http://www.gbrc.jp/journal/index.html#3
の方は、無料でダウンロードできます。
 
目次と要約は下記の通りです。
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< 査読つき論文 >
立本博文・小川紘一
「欧州のイノベーション政策:欧州型オープン・イノベーション・システム」
pp. 849-872
 
 本研究では「欧州型オープン・イノベーション・システム」について明らかに
する。欧州では1980年代に大きな産業政策上の変更が行われ、現在の共同研究政
策、標準化政策の基礎が出来上がった。これを基盤とした欧州型オープン・イノ
ベーション・システムは、2000年のリスボン宣言以降、強化される傾向にある。
欧州型オープン・イノベーションを特徴づけるのは「産業分類の境界を超えた共
同研究プロジェクト」と「標準化によるプロジェクト成果のグローバル展開」の
二つである。本論文では、欧州型オープン・イノベーションを支える制度的な仕
組みとして、Framework ProgrammeEuropean Technology PlatformJoint
Technology Initiativeを取り上げ、これらの制度・助成策が産官学の大規模連携
を可能とし、大規模なイノベーションを生む基盤となっていることを紹介する。
さらに、その成果を欧州地域市場、ひいてはグローバル市場へと展開する道具と
して地域標準・国際標準化が行われており、国際競争力に貢献していることを説
明する。
 
キーワード:欧州型オープン・イノベーション・システム、
      Framework ProgrammeTechnology Platform、標準化政策
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< 査読つき研究ノート >
桑嶋健一
「医薬品のイノベーション・プロセスとマネジメント
 ─武田薬品「ロゼレム」の事例分析」
pp. 873-918
 
 本稿では、武田薬品の「ロゼレム」を対象として医薬品のイノベーション・プ
ロセスを分析し、その成功要因を探る。既存研究ではイノベーション・プロセス
上流の探索段階を扱うものが多かったが、本稿では、下流の臨床試験や当局への
申請(NDA)、マーケティング・販売段階にも焦点を当てる。事例分析より、世界
的な新薬開発競争のなかで武田が「ロゼレム」の開発に成功した主たる要因とし
て、「同時開発アプローチ」など開発期間重視のマネジメントが指摘される。
 
キーワード:医薬品、イノベーション、規制産業、R&Dマネジメント
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< コンピュータ産業研究会 >
石井創久
「自動車製造業でのエンジニアリングシステムの現状と課題」
pp. 919-936
 
 ものづくりにおいて、生産技術部門は重要な役割を果たしている。しかしなが
ら、設計部門・工場部門からの多大な生産に関する要求に迅速に対応することは
非常に経験の必要な困難な業務である。しかし、ITシステムによる支援もできて
いない業務である。生産技術分野へのITシステム適用には、考える仕事を標準化
し自動化することと、標準化を行うために事例の蓄積と分類整理を行うことで、
実業的な支援システムができると考えられる。
 
キーワード:ものづくり、生産技術、標準化、IT

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