GBRCニュース　　　2005.09.19

この『GBRCニューズレター』発の本の第二弾！

　『リサーチ・マインド経営学研究法』が出版されました！！

この『GBRCニューズレター』から誕生した本の第二弾がいよいよ出版です。

藤本隆宏・高橋伸夫・新宅純二郎・阿部誠・粕谷誠著

『リサーチ・マインド経営学研究法』有斐閣(2,000円).

が出版されました。本の「はじめに」によれば、

　経営学を含む実証系社会科学の方法論に関しては、内外に優れた書物が既に多

く存在する。それらはたいてい、経営学、あるいは社会科学一般の研究方法論、

例えば仮説構築や測定や尺度や統計分析について、体系的かつ詳細に論じてい

る。そうした書物についてはこの本でも適宜参照しているので、良い研究の方法

論を純粋に求める人は、それらに目を通すことをお勧めする。

　それに対し、この本は、我々生身の研究者が、それらの基本概念をどのように

応用し、時には逸脱し、四苦八苦しつつ研究成果を生み出しているのかを、かな

り本音ベースで書いたものである。つまり、個々の研究方法論の要素を体系的に

整理・提示することよりは、実際の研究でそれらがどのように総合されていくか

の実践とプロセスに重心が置かれておる。

　中心の書き手は、一応それぞれの分野で研究成果が認められて教職についてい

る面々であるから、比較的うまく研究をやってきた人間の回顧談なのかという印

象をもたれるかもしれない。しかし、一読していただければお分かりになるよう

に、むしろ、紆余曲折、試行錯誤を経験しつつ、かろうじて研究をすすめてきた

(そして多分、現在進行形の)苦難の歴史の記述である。著者である経営学者5人

が、それぞれ自分の研究生活を(結果的に)どのように設計し実施してきたかを、

本書ではざっくばらんに記述しているので、その研究の実際の流れを見ていただ

きたい。

ということになります。実は『GBRCニューズレター』の中で、若手研究者の質問

に教員5人が謹んでお答えするという趣旨の「リレー対談」のコーナーが設けら

れたことがあり、そこで各人きわめてざっくばらんに(リレー対談とは銘打った

ものの、言いたい放題で)書き散らかすことになり、これはこれで、さらに本音

ベースで面白いじゃないか、という話になり、それがこの本の第3部となったの

です。

ご注文は下記のURLから。

ちなみに、この本の成り立ちについては、執筆者の一人である高橋伸夫教授

(GBRC理事長)が『書斎の窓』No.547, 2005年9月号で

「『経営学研究法』刊行に当たって」

として紹介しています。東京大学大学院経済学研究科の経営グループの近年の諸

プロジェクトの宣伝も兼ねているとのことで、GBRCをめぐる動きを簡単にフォ

ローするには好適です。

また『GBRCニューズレター』から誕生した本の第一弾『170のkeywordによる　も

のづくり経営講義』日経BP社(1,890円)の方も、八重洲ブックセンター2階のレジ

前に、パネルを掲出してワゴン車で売り出されています。こちらもよろしく。

特定非営利活動法人グローバルビジネスリサーチセンター(GBRC)

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