GBRCニュース   2004.09.06

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「フレッシュマン・ビジネス・スクール」が10月に開講

  紹介記事が『日本経済新聞』に掲載されました 

 

東京大学21世紀COE「ものづくり経営研究センター」(MMRC)が中心になって、今

年の冬学期(10月〜3月)から「フレッシュマン・ビジネス・スクール」なるもの

を始めます。その名の通り、東京大学の学部前期課程の学生(駒場の教養学部1〜

2年生)を対象としたコア人材養成のためのビジネス研修コース(夜間)です。

 

特徴は、大学院生や社会人ではなく、文系・理系を問わず大学学部のフレッシュ

マンを対象にしたビジネス研修コースだということ。しかも実際の企業現場での

問題発見・問題解決を目的とした教育プログラムということで、今までに例を見

ないという意味では画期的です。そのことがプレス・リリースされ、『日本経済

新聞』に掲載されました。

 

2004年9月4日付『日本経済新聞』朝刊13面

「東大が『ビジネス講座』 製造現場の調査取り入れ 

 1・2年生対象 まずホンダ協力」

 

「フレッシュマン・ビジネス・スクール」の概要は、

・実施主体: 21世紀COE「ものづくり経営研究センター」

 (東京大学大学院経済学研究科)。

・対象: 東京大学の学部前期課程の学生(駒場の学部1〜2年生) 

     科類は問わない。

・定員: 20名程度 選考を行う。

・期間: 年2回4月/10月スタートの半年コース。

・時間: 週1回 駒場の6時限目(午後6時〜)。

・単位: 東大駒場キャンパスの全学自由研究ゼミナールの制度を利用して

     単位を出す。

となっています。カリキュラムは、講義とグループ研究からなり、シラバスによ

れば、次のようになります。

 

 メイン・テーマは、「もの造りの基本ロジック」の追求を通じた文理融合型

「現場重視の経営学」である。授業の内容としては、以下の3点を基調とする。

(1)「競争力」から見た技術生産管理論と能力構築競争

(2)ビジネス・アーキテクチャからみた日本製造業の特徴と事業戦略論

(3)日本のもの造りを支える組織・人事戦略と成果主義の評価

についてである。

 対象とする業界は、製造業のうち従来から日本の国際競争力が強く世界に事業

基盤を広げている自動車業界、エレクトロニクス・精密機械業界である。授業は

経営学の理論を解説するというよりも、トヨタ、ホンダ、松下電産、ソニー等の

個別企業の事例を通じて、企業の経営戦略、オペレーション戦略(開発・設計・

購買調達・生産・販売)、海外事業戦略、研究開発戦略などを解説する。

 授業については、経済学部教官と「東京大学ものづくり経営研究センター」の

特任教員が担当するが、「現場重視」の一環として工場見学実習と製造会社の元

事業部長2名(自動車業界、エレクトロニクス業界)をゲストスピーカーで招待

して、現場の事業の実態を講義してもらう予定である。

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