電八倶楽部「電信八号」

 「電信八号」は、石岡隆光氏が開発し、現在は任意団体「電八倶楽部」が開発を引き継いでいるメール・ソフトです。 その特徴は、電子メール・クライアントとして必要十分な機能を備えつつも、プログラム・サイズが非常に小さく、起動・動作が軽快な点にあります。 メールを編集するエディタの機能、メールを閲覧するビューワの機能を内蔵せず、ユーザが好きなエディタ・ビューワを利用できる点も、人気を博している 理由の1つです。
 筆者の1人(藤田)は、この調査を始めるまではモバイル・コンピュータでも別のメール・ソフト(デスクトップPCと同じもの)を利用していましたが、 パフォーマンスがあまりよくなく、その点に不満を持っていました。しかし、この調査を始めて、「電信八号」の機能・特徴をWebからだけでなく、実際に開発に たずさわっている方々からも得てからは、モバイル用途では「電信八号」を使わせて頂くようになりました。メールをダウンロードする前に、メールのヘッダ部分 だけをダウンロードして一覧し、必要なメールだけを改めてダウンロードすることができる点も非常に気に入っております。
 現在「電信八号」は、「電八倶楽部」というメーリング・リストで開発が行われており、そのビジネス・モデルとしては LinuxやFreeBSDに近いものであると思われます。インタビュー調査は、原作者の石岡氏を含めた関東圏にお住まいの方々と、関西圏にお住まいの方々とに対して、 それぞれ実施させて頂きました。いずれのセッションでも優に3時間を超える時間に渡って、みなさまにはとても興味深いお話しを聞かせていただきました。 非常に多くの方々が開発活動に参加されているのですが、それにもかかわらず非常に速いスピードで、ソフトウェアとして首尾一貫した「電信八号」が生み出されてくるのは、 実装される各種の機能の取捨選択と、それらのあいだでの「すりあわせ」がうまく行われているためであると思われます。
 関東編インタビュー調査の際に撮らせていただいた写真です。みなさまには東京大学経済学部まで足を運んでいただきました。筆者たちの ホーム・グラウンドにお越しいただいたわりには段取りが悪く、インタビュー後に懇親会などを催すことができればよかったと悔やまれます。また機会があれば、今度はぜひお酒など いただきながら柔らかめのお話しも聞かせていただければと願っております。
 1枚目の写真は、原作者の石岡隆光氏(左)と公式ビルダの中村賢一郎氏(右)です。2枚目は、左から順に、渉外係の伊澤正之氏、青木茂氏、石岡氏、中村氏です。いずれの写真も、クリックすると拡大表示されます。
石岡氏と中村氏
伊澤氏・青木氏・石岡氏・中村氏
福井氏と山田氏  関西編インタビュー調査の際に撮らせていただいた写真です。インタビュー会場には、和田氏がご予約くださった大阪市総合生涯学習センターの会議室を利用させて いただきました。また、18:30開始という遅い時間帯での実施だったにもかかわらず、多くの方々にご参加いただくことができ、大変感謝しております。いつかみなさまが東京方面においでになる機会があれば、 今度は電八倶楽部の関東圏在住のみなさまとともに、席を設けさせていただくことができればと思います。
 1枚目の写真は、公式ビルダの福井貴弘氏(左)と電八用連携ソフト作者の山田智史氏(右)です。2枚目は、左から順に、岩井雅治氏、本田善久氏、福井氏、山田氏、寺島裕貴氏、和田和子氏です。こちらの写真も、 クリックすると拡大表示されます。
※1枚目の拡大表示版には筆者たちが写っていますが無視して下さい。
岩井氏・本田氏・福井氏・山田氏・寺島氏・和田氏
 「インターネットメーラー電信八号オフィシャルサイト」
 「電信八号」の公式ホームページです。


 研究成果

 インタビュー記録・関東編
 インタビュー記録・関西編
 インタビューでうかがったお話を、ほぼ時間順に羅列したものです。
 ケース・スタディ
 インタビュー記録をもとに、トピックごとに内容を整理・再構成したものです。