東京大学大学院経済学研究科
2010 年 9 巻 3 号 p. 133-174
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製造業の進出が一段落した近年、小売業の海外進出が激化している。その中、高い市場成長が期待される中国は、各国の小売大手企業の激戦区となっている。本稿は2009年に実施した現地調査に基づき、中国・北京に進出しているイトーヨーカ堂とセブン-イレブンの実態を探り、日系小売業進出の成功要因を分析する。分析の枠組みとして、「マーチャンダイジング」の概念を用い、小売企業のマーチャダイジング能力と関連しているオペレーション活動に着目している。