赤門マネジメント・レビュー
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解説
ネットワーク可視化の技法
Pajekの使い方
稲水 伸行竹嶋 斎
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2005 年 4 巻 6 号 p. 281-302

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抄録

連載「ネットワーク分析と可視化の技法」の第二部である「ネットワーク可視化の技法―Pajekの使い方」では、UCINETに組み込まれている大規模ネットワークの解析ソフトウェア、Pajekの解説を行う。Pajekでは、UCINETと同様にネットワーク分析に関する様々な指標を計算することも可能だが、本稿においてはPajekのネットワークの描画機能に絞って解説をする。ネットワーク分析をする際の基本は、ネットワークを描いてみることである。しかし、これまでは適切なツールがなく、大規模ネットワークの描画は非常に困難であった。また、描かれたネットワークを分析に応じて整理するためには煩雑な手作業が必要だった。大規模なネットワークの分析・描画を行えるPajekはこれらの問題に対処するための優れたソフトウェアと言えよう。本解説ではPajekの描画機能を解説するわけだが、本解説がネットワーク可視化の技法習得の入り口になれば幸いである。本解説は2-1から2-10までの10項目で構成されている。これら10項目は次の三つに大きく分けられる。2-1から2-5では、データの読み込み、描画、保存という一連の流れを簡潔に解説する。2-6から2-8では、読み込みファイルにコマンドを入力することでネットワーク図を高度にカスタマイズする方法を解説する。2-9と2-10では、時系列で変化するネットワークを描画する方法を説明する。

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