2003 年 2 巻 8 号 p. 333-338
ブランド戦略の究極の目的がより強い製品やサービスを生み出し、比較優位性を得て企業の収益性を高めることだとしたら、結局のところ「プレミアム・ブランド」戦略とはあらゆるブランドづくりの中で最も根源的な作業にほかならない。また、経済のグローバル化で製品の単価下落の流れが止まらない中で、「プレミアム性」を訴求することはブランドの価値を維持し、高めるためにも一層不可欠になってきた。先月号㊤の「ケーススタディ」に続いて、本稿では「プレミアム・ブランド」を構築する上で最も重要な三つの要素を検証する。