赤門マネジメント・レビュー
Online ISSN : 1347-4448
Print ISSN : 1348-5504
ISSN-L : 1347-4448
連載
2006年問題の衝撃㊤ 人口減が招く、三つの争奪戦
毎年、60万人規模の都市がひとつずつ消えていく
森 摂
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 2 巻 4 号 p. 135-140

詳細
抄録

日本の人口は2006年をピークに、減少に転じると見られている。そのペースは2050年までの平均で1年に61万人。毎年、相模原市(60.5万人)や岡山市(62.6万人)、浜松市(58.2万人)クラスの大都市がひとつずつ、日本から消滅していく計算だ。61万人の平均年収を300万円余りとして、毎年2兆円ずつのGDPが消えていく。今後、人口減少が経済や社会に与える影響は、「少子・高齢化」という言葉では生易しすぎるほど広範囲で甚大だ。今後、具体化するのは「市場」「住民」「労働者」を奪い合う、「三つの争奪戦」だ。

著者関連情報
© 2003 特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
次の記事
feedback
Top