2010 年 9 巻 1 号 p. 31-48
日本のソフト開発は経済危機の中、苦戦している。また、ソフト開発の環境もクラウド・コンピューティングの登場により大きく変わろうとしている。このような中、日本のITサービス企業の生きる道は新しい環境への適応に他ならない。本稿では日本のソフト開発の現状を、製品アーキテクチャをツールに分析し、その特徴を明らかにする。また、ソフト開発を巡る環境の変化のひとつとしてプログラム空間の変遷とクラウド・コンピューティングについて考える。最後にそれらの変化に合わせた日本IT サービス企業の新たな目標について考察する。