2008 年 7 巻 11 号 p. 833-840
製造業における勝ち残りには、設計品質の早期作り込みと、現場力を引き出すためのものづくり情報伝達が重要である。設計と製造プロセスの3D化は、3D-CADの導入を起点とし、作成されたデータを全社で活用することで、3D設計の恩恵を全社で享受できるようになる。日本発の3D軽量化技術XVLの導入企業は、その六つのソリューションにより、設計力を向上させ、現場力を引き出すことでものづくりのQCD(Quality、Cost、Delivery)改善に成功している。本稿では、3Dデータを活用することで、日本のものづくり企業がどう変貌を遂げたのか、大容量3Dデータのデザインレビューや工程編集、3D部品表等の各社の成功事例を紹介する。