2011 年 10 巻 9 号 p. 645-660
現在IT の世界では、IPv4 アドレスが枯渇し、IPv6 に移行している。それにより新たなサービスが模索されている。その中のひとつにスマートグリッドがある。スマートグリッドは現在世界で開発が進められ、多くの規格も制定されている。そのような状況下、株式会社ユビテックは、組み込みデバイスやソフトウェアの開発を行っており、現在東京大学と共同で東大グリーンICT プロジェクトの中で検証を進めている。その成果のひとつとして、プロジェクトメンバーで設備情報を交換するFIAP (Facility Information Access Protocol) という規格を開発し、中国との共同提案でIEEE1888 として国際標準規格となった。ユビテックは、この他にも、ビル設備の空調管理の実験やエネルギーの地産地消のための実験を行い、スマートグリッドやグリーンIT サービスの進歩に貢献している。