2011 年 10 巻 12 号 p. 879-894
現在、企業では「ワークスタイル」をテーマとした改善活動が盛んである。社内を見渡せばその名を冠したプロジェクト名や組織名も珍しくない。しかしその言葉の意味するところは曖昧である。結果、語る人の立場や関心により様々な概念や事象が「ワークスタイル」の一言に包含されてしまう。企業内で改善活動を行う際、この言葉が持つ曖昧さや寛大さは危険、要注意である。特に改善推進者はその範囲/現状/目標レベル/改善効果等々について、いつにも増して定量表現やモデル化に注力し、取扱うモノゴトをわかりやすく説明することが重要だ。本報告では企業各社で行われている「ワークスタイル」の可視化/モデル化のための方法論(ツール)を紹介する。